2016年10月31日

「建物の知識 構造編」

地震に備えるために建物の知識について、
お伝えしたいと思います。

今回は、構造編です。

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■  「建物の知識 構造編」
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地震大国である日本に住む事に焦点をあて
建物の知識をお伝えします。

今回は、建物の構造に関してです。

戸建住宅の構造、工法はいくつかありますが、
1番地震に強い構造はどれなのでしょう?

耐震性については、
新築の場合どの構造・工法でも
最低限の耐震性はクリアしています。

戸建住宅の主な構造工法を
それぞれベスト3・ワースト3に分けてご紹介します。


■現在の耐震目標は2つ

現在、家を建てる際に適応される法律では、

・ 中規模の地震動でほとんど損傷しない
(気象庁で言うところの震度5強程度)

・ 大規模の地震動で倒壊・崩壊しない
(気象庁で言うところの震度6強~7に達する程度)

上記のことを目標に作られています。


新耐震基準に導入された考え方では
【大規模地震】に対して、倒壊、崩壊しないことを
目標としています。

「人命確保」が大目標で、建物は損傷、傾きで
引続き使用できない可能性があります。

つまり2回目の大地震は想定していないということに
なります。


ちなみに震度に関しては建築基準法には
明記されていません。


▼地震に強い家の注意点

「地震に強い家」は、
どの程度の地震を想定するのかで異なります。

また建物だけなく地盤も影響してきます。 

でも、想像してみてください。

想定外の地震が心配だから
「山の岩盤の上で窓もないシェルターのような
 コンクリートの塊の家」では暮らしにくいですよね。

最近多くの方が「地震に強い家」を求めるため、
ハウスメーカーなどの各社が
どんどんセンセーショナルな動画や技術で
アピールを重ねています。

地元ビルダーでは、そういった技術開発は難しいです。

しかし、地元ビルダーにも蓄積された技術があります。

昔ながらの木造建築の工法に、
事例から生まれた新しい知恵を足しながら、
それぞれのお客さんが求める
「地震に強い家」プラス「暮らしやすさ」を
提案したいと思っています。

確かに、家族を守るためには丈夫な家は大前提です。

しかし、災害は地震だけではありません。

家の中での暮らしやすさも考えなければなりません。

1つに固執することなくバランスを考えて家づくりを
行っていただきたいと願います。

それでは、本題の構造についてです。

◆戸建て住宅 主な3つの構造と特徴

●木構造(W造:woodの略)
・構造の主要な部分に木材を用いる構造です。
 軽量で加工、組み立てしやすいのが特徴です。

●鉄筋コンクリート構造(RC造:Reinforced Concreteの略)
・引っ張り力に強い鉄筋と、
 圧縮力に強いコンクリートを組み合わせることに
 よって強度と耐久性を持つのが特徴です。

●鉄骨構造(S造:Steelの略)
・鉄鋼材の柱と梁を工場で加工し、
 現場でボルトをつなぎ合わせます。
 工場で加工するため製品が安定するのが特徴です。


◆木構造(W造:wood)の主な2つの工法

主な構造材が木で作られる木構造。
中でも木造軸組工法は約68%のシェアを占めています。

2×4(ツーバイフォー)工法は約12%で、
新築住宅の約8割が木構造という事になります。

こちらの2つの特徴を取りあげます。


▼軸組工法(在来工法)

メリットベスト3

第一位 昔から使われていて風土に合っている

第二位 実績がたくさんある安心感

第三位 将来リフォームがしやすい


デメリットワースト3

第一位 火災に弱い(倒壊するまでの時間は長い)

第二位 シロアリに弱い

第三位 腐る


木材で柱や梁で骨格を作り、
筋交いや金物で強度を補強します。

日本で一番多く用いられている木を使った工法で、
日本の風土に合っています。

開口部が比較的自由に開けられるため、
リフォームしやすいです。

プレカットや金物の技術の発達により、
施工が容易になったが、一定の技術が必要です。

設計通りに、しっかりと施工されることが求められます。

木の特性として、火災や虫に弱いが
しっかりと防虫処理されており、
メンテナンスをしっかりとすれば、ある程度は防げます。


▼2×4工法

メリットベスト3

第一位 気密性が高い 

第二位 断熱性が高い

第三位 施工しやすい


デメリットワースト3

第一位 リフォームしにくい

第二位 窓の大きさが制限される

第三位 結露が起こりやすい


工法がシステム化されていて、非常に合理的です。

パネル式なので断熱性があるが
その分結露も起こりやすいです。

窓の大きさもある程度制限されます。

屋根を一番最後に乗せるため、
その間に雨が入らないように
しっかりとした養生が必要です。

壁で支える構造のため、
自由に窓や入口を変更できません。

そのためリフォームがしにくいです。

■鉄筋コンクリート構造(RC造)

メリットベスト3

第一位 耐用年数が長い

第二位 遮音性、耐火性に優れている

第三位 デザイン性が高い


デメリットワースト3

第一位 建築費が高い

第二位 重量が重い

第三位 結露が起こりやすい


コンクリートは不燃材料のため、火事に強いです。

隙間なくコンクリートが打たれるため、
気密性も高いです。
しかしその反面結露が発生しやすいです。

十分な換気設備が必要になります。

耐用年数が高く丈夫で長持ちします。

建築費は一般的に高く、重量があるため、
土地の地盤改良が必要になる場合もあり
コストはかかります。


■鉄骨構造(S造)

▼重量鉄骨(ラーメン構造)

メリットベスト3

第一位 丈夫で長持ち

第二位 レイアウトが自由で大空間が取れる

第二位 施工が安定している

デメリットワースト3

第一位 コストがかかる

第二位 音が響きやすい

第三位 サビに弱い


柱と柱の間が大きく開けられるため、
自由な間取りが可能です。

接合部の溶接がしっかりとされていれば、
非常に頑丈で耐久性があります。

重量があるため、基礎にコストがかかります。

鉄の特性状、音が響きます。

また、長時間の火災には、
熱で一気に柱が倒壊する恐れがあります。

小さな地震でも揺れを感じやすいです。

重機で運ぶ必要があるため、
作業には広い前面道路が必要です。


▼軽量鉄骨(ブレース工法)

メリットベスト3

第一位 施工が安定している

第二位 レイアウトが自由

第三位 大手ハウスメーカー採用の安心感


デメリットワースト3

第一位 音が響きやすい

第二位 サビに弱い

第三位 耐久がやや劣る


ハウスメーカーが多く採用しています。

材料となる鋼材は工場で作られ、
製品として安定しています。

ブレース(筋交い)が入っている壁は
移動ができないため、重量鉄骨と比べて
間取りの自由度は制限されるがコストは抑えられます。

小さな地震でも揺れを感じやすいです。

高熱に弱くさびやすいため
防火、防錆、防水処理が必要です。

鋼材の厚みが薄いため、
重量鉄骨とは別物と考えたほうが良いです。


■まとめ

現在の基準法に沿った形で
しっかりと施工された建物であれば、
どの構造(工法)でも耐震性は問題はありません。

構造や工法を選択する際は、
あなたの要望や状況に合ったものを選んでください。

デメリットは、定期的なメンテナンスや
しっかりとした施工や処理である程度
防げるものもあります。


「1番地震に強い構造」を探すよりも、
その構造を深く理解し、
しっかりとメンテナンスや施工してくれるビルダーを
探す方がもっと大切な事かもしれません。


それでは!また!!

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